鉄下駄トレーニング
最近はバイクで移動することが多いので、めっきり一本足の高下駄を履かなくなってしまったが、下駄というのは車にせよバイクにせよ運転するのはまったく不向きですね。車のときは助手席の足元に置いてあって、目的地まで裸足で運転してそこから下駄で出動もあったんですがね。さすがに人目が多いところで履く勇気は無かったですが。裏にゴムを張って防音仕様にしていたとしても。
下駄には鉄下駄なんてのもありますね。僕は履いた事は一回しかないですが。
ネットで鉄下駄を見ていたら、開発者は鉄下駄を単なる重い履物だと勘違いしている人でしょうね、ダンベルシューズというものを見つけました。
単に靴が重いだけなら、足首にウエイトをつければ腿から足首より上の、足の甲にウエイトをつければ腿から足首までのトレーニングが出来ますので、足の甲にウエイトが乗っている状態に近いですが、錘はきっと靴底に入っているでしょう。足首を支点にした場合、踵に錘では回転モーメントがかからないので足首のトレーニングにはならないでしょう。となると、足首の強化に有効に働く重さはつま先が重いほうがいいことになります。
そして最大の問題点は、下駄の形状を捨ててしまったことにあります。
靴というのは、それ自体が足を包み込んでいるので、足に力が無くても自然と付いてきますが、下駄というのは鼻緒と甲で一応の固定はされていますが、基本的に指で挟んで履くものです。それが鉄下駄のように重いものになれば、指に力が無くてはなんともなりません。指で挟むということは、足首から最も遠いところで重さを支えているので、最高のトレーニングになるはずです。
しかし下駄というのは、ひざを高く上げる西洋の行進のような歩き方をするものなのだろうか?カランコロンと音が鳴るのは、明らかに引きずっているからで、靴のような踵からおろすような歩き方をするものでもないと思っている。
靴は踵から地面に降りて、つま先から抜けるように歩く。それは足首を使って地面をける動きだ。一方一本足の高下駄では顕著だが、地面との接地面は下駄の歯一本分で、前後の幅にして3cm前後だろうか、踵側からつま先側に抜ける歩き方はいかにも不自然だ。歯が長いほど、わずかな傾きが足の位置を大きく前後させてしまう。どっちかというと足首を固定した歩き方だろう。普通の下駄でも底を全部使って歩くとギクシャクしてしまう。
足は手ほどに物を掴めないですが、足の指は平らな地面をつかむことが出来ます。足をしっかり動かないようにしたいときには、砂場などでは顕著でしょうが床でも指は自然と踏ん張っているのがわかると思います。
空手や柔道のトレーニングという見出しがよく付いていたのは、柔道で言えばこの指で地面をつかむ力が大きいと思います、相撲でもそうです。空手では地面をつかむというよりも、突き蹴りのときに威力が発揮されると思います。
僕は明確に教えてもらったことは無いですが、形が似ているものに押し蹴りと突き蹴りがあります、そして僕のイメージでは押し蹴りは突き蹴りの失敗、もしくは未熟な人の突き蹴りです。突き蹴りで人は倒せますが、押し蹴りでは距離が開くだけです。突き蹴りならば一発で倒せるものを、押し蹴りで距離を開ける意味が無いのがその理由です、あしらう時などは使い分けは必要でしょうが。
突き蹴りは、普通指を反らせて親指の付け根などで蹴りますが、本当は親指で抜き手のように蹴るものでは?と思っています。指を反らす不要な緊張が無い=スピード、接点の小ささ=貫通力、指一本分遠くに届く=距離、などメリットがあります、経験者ならコンマ何秒、数センチの距離の重要性がわかるんじゃないでしょうか。
一方デメリットである指が壊れるという最大の問題を解消するのが鉄下駄によるトレーニングだと思います。現代人は昔に比べて指先の力が極端に弱いんじゃないかと思っています。
鉄下駄、高下駄を履ける環境にある空手柔道家の人はダンベルシューズより下駄を薦めます。

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