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老鴉柿 ひこばえ

ロウアガキだろうかロウヤガキだろうか、どっちで検索してもヒット数がまったく少ない。実物の盆栽としては、わりとメジャーな存在のはずなのに。

我が家の老鴉柿、ひこばえひこばえひこばえである、すべてのエネルギーをそっちにまわしているようだ。

ひこばえは良く、樹勢を衰えさせるとか、樹形を乱すとか書いてあって、盆栽では徒長枝と同じように、悪いものの代表として扱われるが、本当にそうなんだろうか。だとすれば植物は、体力を使ってあえて自分の樹勢を落とす行為をしていることになる。自殺行為をしているというのだろうか。

まず樹形を乱すに関しては、盆栽という自分たちの思い描いている理想的な形を追うものにおいては、曲がりくねった幹の中に、直線的な枝があるだけで興ざめだろう事はわかる。

では樹勢を衰えさせるはどうだろう。これは本当は正しい表現では無いと推測する。

樹勢が衰えるのは、今自分がメインとしている枝の樹勢についてであろう。植物としては必要だからこそそれを出しているはずだ。その植物の個としてみれば、それを出すことによって体力の回復を計っているはずだ。

自然界では、そういう枝を見たり見なかったりする。

見る場合は、やはり切り株の脇から出ているもので、これは明らかに主とする幹が切り倒されたために、新たなエネルギーの獲得のための枝を伸ばそうとしている行為で、ひこばえが樹勢を落とすなどといって、刈り取っていてはその木の命はもう風前の灯であろう。また植物によっては上に伸びるより、好んでそういう増え方をするものもいるようだ。

見ない場合は、やはり環境がいいのだろう。それほど急いで伸びる必要が無いのか、葉の間隔の詰まった、しっかりした枝を出す。

盆栽で小さな鉢に植物を閉じ込めておいて、自然界の良い環境を提供できているとはとても思えない。ここは謙虚にひこばえ、徒長枝は切るべしでは無く、環境が悪いんだと改善を図るべきではないだろうか。

今回こんなに脱線してしまったが、結局言いたかったのはロウアガキのヒコバエがたくさん出てきて、それを先日挿木して未だ枯れてこないから、楽しみだなーという事でした。早く改善してやらねばいけないと思っていながらもそれをせず、盆栽だか鉢植えだかを趣味としている僕は、植物にはいつもすまないと思いながら愛でているのでした、悪人。

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